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体にいい塩を摂ろう! 塩の種類や選び方などについて解説

2024/11/26

塩と一言で言っても、実はたくさんの種類があります。リーズナブルな普段使いの塩から、ここぞというときの料理と共にいただく塩まで、さまざまな塩を使いこなしている方もいるでしょう。

塩の分類方法には、できた場所や製造工程などがありますが、実は「体に良い」「体に悪い」という見方でも分けられます。

この記事では、体にいい影響を与える塩とは何か、塩と健康との関係や塩の種類と見分け方、購入する際のポイントなどについて解説します。

体にいい塩とは

体にいい塩とは「体のミネラルバランスを整えてくれる塩」のことです。

ミネラルとは、有機物に含まれる必須元素のことで、5大栄養素のひとつとして数えられています。ミネラルは、私達人間の体を構成する成分になったり、体内の機能や代謝にかかわったりするなど、生命活動を維持する役割を担っています。

そのため、人の体には常に一定のミネラルが必要ですが、必須ミネラルは人体で生成できず、食事などで摂取しなければなりません。

そして、塩はナトリウムやマグネシウム、カリウム、カルシウムを主体とした、ミネラルの塊です。つまりミネラルがバランスよく含まれている塩を普段から使うことによって、体によい影響を与えられるということです。

【結論】

  • 健康のためになる塩:ミネラルがバランスよく含まれている塩=天然塩
  • 健康のためにならない塩:ナトリウム以外のミネラルが除去された塩=精製塩

塩の働きと健康との関係

まずは、塩の働きと人間の健康との関係について確認しましょう。

塩の働き

前述した通り、塩には人間が体内で生成できない必須ミネラルが含まれています。つまり、ミネラルの働きが塩の働きと言い換えられます。

1日あたりの摂取量が100mg以上必要な多量ミネラルは、以下の5つです。

  • ナトリウム(Na):血圧の調整、体内水分量の調整、細胞機能の維持
  • カリウム(K):血圧上昇の抑制
  • カルシウム(Ca):骨や歯の形成・血液凝固の補助
  • マグネシウム(Mg):骨や歯の強化・酵素の働き補助
  • リン(P):代謝の補助

各ミネラルには、上記に記載した以外にも複数の役割があり、健康体を維持するために重要な存在となっています。
参考:サントリーウェルネスOnline「ミネラルとはどのような栄養素?種類別の働きについて解説」

塩と健康の関係

塩は適切に摂取することが大切で、過剰に摂っても不足しても健康に悪い影響を及ぼします。

過剰摂取による悪影響は、喉の渇きやむくみ、血圧の上昇や生活習慣病のリスク向上などです。

そして、塩分が体内で不足すると、疲労感や食欲不振、筋肉のつり、血液がドロドロになるなどの症状が発生します。

塩の種類3つとそれぞれの見分け方

塩は以下の3つに大別できます。それぞれの特徴や製造工程、見分け方などについてみていきましょう。

  1. 精製塩
  2. 再生塩
  3. 天然塩

①精製塩

精製塩は、科学的な方法で作られた塩を指します。商品にする工程でナトリウム以外のミネラル分を不純物として取り除くため、内容物の100%近くが塩化ナトリウムです。

スーパーでよく販売されており、値段は安価で、サラサラしています。一般的に「食塩」として売られているものは、精製塩と考えてください。

精製塩の見分け方

見分け方としては、商品のラベルをチェックしましょう。精製塩の場合は「工程」のところに「イオン膜、立釜、乾燥」と書かれています。

また、塩化ナトリウム99%以上などと記載があれば、間違いなく精製塩です。

②再生塩

再生塩とは、海外の天日塩と日本の海水を混ぜ、再加熱して作られたものを指します。精製塩と比べると、ナトリウム以外のミネラルが残された状態です。

再生塩の見分け方

見分け方としては、原材料のところに「海塩」、工程のところに「溶解」と記載があれば再生塩です。

③天然塩

天然塩は、ナトリウム以外にもミネラルが多く含まれている塩のことです。舌にのせると、塩辛さの中にほんのりと甘みやうま味が感じられます。

天然塩は、海・岩・湖などから採れ、化学的な処理は加えず、昔ながらの製法で作られているものです。

概ね値段が高く、粒が大きかったり色がついていたりします。

天然塩の見分け方

見分け方としては、ラベルの「工程」のところに「天日」や「平釜」と記載されていれば天然塩です。

天日とは、太陽と風の力で海水を自然に蒸発させる方法のこと。そして平釜とは、密閉されていない釜で煮詰めて結晶を作る方法のことです。

体にいい塩を選ぶ際のポイント

「体にいい塩」を選ぶには、原材料名に添加物が書いてないものを選ぶか、製造工程が「天日」か「平釜」のものを選ぶと良いでしょう。

原材料名に添加物が書いてないものを選ぶ

原材料名のところに、塩以外の添加物が書かれているものは、避けることがおすすめです。

添加物には、グルタミン酸ナトリウムや塩化マグネシウム、塩化カルシウムなどがあります。原材料名:海水の後ろに「/」(スラッシュ)があれば、以下に書かれているものが食品添加物です。

食品添加物が入っていると、体内で分解・吸収する際に負担がかかります。

製造工程が「天日」か「平釜」のものを選ぶ

前述したように、昔ながらの製法で作られているものを選ぶことで、さまざまなミネラルの含有量が多くなります。天日と書いてあれば天然塩と言えるため、表記を確認してみてください。

塩選びや購入する際のポイント

塩を選ぶとき、できるだけ体にいいものをと思っていても、値段は無視できないという方もたくさんいらっしゃるでしょう。

そこで、おすすめなのは天然塩も精製塩も購入するという方法です。

両方の塩を購入し、以下のような方法で使い分けることがおすすめです。

  • 料理にふりかけたり煮物をしたりするときには天然塩を使う
  • 調理の過程で使うとき、多めに使うときには精製塩を使う

このように、使う状況に応じて塩の種類を換えることで、費用を抑えながら普段の食事をランクアップできます。

食事そのものをランクアップさせるだけでなく、体内のミネラルバランスを整えてくれる天然塩は、ステーキやサラダ、天ぷらなどそのまま口に入る料理に使いましょう。そして塩辛さが強い精製塩は、パスタや野菜を茹でるときなどに使ってみてください。

天然塩は、普通のスーパーでは取り扱いが少なく、あまり見ないかもしれません。そのような場合は、調味料の専門店やインターネットの通信販売などで購入できます。

体にいい塩を毎日の食事に!

塩は万能の調味料で、人の体を構成する大切な栄養素であるミネラルの塊です。毎日食事を通して体内へ入れるものだからこそ、少しでも体にいい影響を与える塩を取り入れることをおすすめします。

体にいい塩とは、多種類のミネラルがバランスよく含まれているもの、製造工程でナトリウム以外のミネラルが除去されていない天然塩のことです。

健康を気にする方は、ぜひ天然塩を選ぶようにしてください。
ソルトプロでは、天然ミネラルを豊富に含んだ天然塩を取り扱っています。安全かつ高品質な天然塩をお届けしておりますので、ぜひこちらをご覧いただき、その魅力に触れてみてください。